導入事例

保護者が使いやすい欠席連絡の仕組みづくり。多言語翻訳で外国にルーツを持つ保護者へ届ける、丁寧な連絡対応

※こちらの内容は取材時2026年7月のものです。

愛知県瀬戸市立みつば小学校
加藤校長先生
水野教頭先生

愛知県瀬戸市にある瀬戸市立みつば小学校は約100名が外国籍または外国にルーツを持つ児童であり、多言語での丁寧なサポートと、確実な情報伝達が求められる環境にあります。
同校では、保護者連絡ツール「tetoru(テトル)」のプレミアムプランを導入し、「欠席連絡カスタマイズ機能」「多言語翻訳機能」「個別連絡機能」などを活用されています。
今回は、教頭の水野先生に、児童生徒やご家庭とのコミュニケーションで大切にされていること、そして連絡ツールの導入によって学校現場の対応がどのように変化したのか、詳しくお話を伺いました

ラーケーションや忌引きの選択肢を工夫。
「保護者が迷わず入力できること」を一番に考えた環境づくり

――まず、「欠席連絡カスタマイズ機能」の具体的な活用方法について教えてください。

本校では、学校や家庭の実情に合わせて欠席理由の項目をカスタマイズしています。特に役立っているのが、愛知県で導入している「ラーケーション」の申請対応と、「忌引き」の細分化です。

ラーケーションとは、子どもが保護者等とともに、平日に校外(家庭や地域)で、体験や探究の学び・活動を、自ら考え、企画し、実行することができる日です。これを申請すると、当日は学校に登校しなくても欠席とはなりません。今年度は愛知県内でアジア競技大会・アジアパラ競技大会が開催されるため、現地観戦用のラーケーションと通常のラーケーションの2種類が設けられています。カスタマイズ機能で選択肢を分けることで保護者も連絡がしやすくなり、学校も確認の手間が減るということを狙いとしています。

また、忌引きについても「続柄(祖父母、曾祖父母など)」を選択肢として設定しました。従来は保護者の方が「忌引き」とだけ入力して理由を添えずに送信されるケースがあり、誰が亡くなったのか、何日間の忌引きになるのかを担任が再度電話等で確認しなければなりませんでした。選択肢を設定することで、tetoruによる連絡の段階で状況が把握しやすくなり、聞き直しの手間が大きく減っています。

「子どもに通じても、大人に通じない」を解消。
母国語で届く安心感と、大切な緊急連絡を逃さないための多言語翻訳

――多言語翻訳機能を導入された背景と、外国籍のご家庭とのコミュニケーションの変化を教えてください。

本校には約100名の外国籍または外国にルーツを持つ児童が在籍しています。高度経済成長期に建てられた団地エリアという地域柄、20年ほど前からポルトガル語、スペイン語、英語など多種多様な言語を話すご家庭が暮らし始め、その数は増えています。

子ども同士は遊ぶ中で自然と日本語を覚えて話せるようになるのですが、保護者の中にはご自身のコミュニティや職場内で過ごすことが多いため、日本語の習得が難しいという現実的な課題がありました。「子どもには通じていても、大人に通じていない」というすれ違いが起きやすかったのです。学校からの連絡を受け取り、読むのは大人ですから、ここをどう伝えるかが一番の悩みどころでした。

翻訳機能を導入してからは、保護者の方がご自身のスマートフォン上で母国語に翻訳して内容を確認できるようになりました。以前は漢字を減らした「やさしい日本語」を作成したりしていましたが、複雑な内容までは伝えきれないというもどかしさがありました。現在は翻訳機能のおかげで、タイムリーに保護者へ届けられるようになり、学校としても安心感につながっています。また、日本語指導の担当教員に毎回翻訳を頼む負担や配慮も減り、依頼する側としても気が楽になりました。

――特に翻訳機能の効果を実感されている場面はありますか?

不審者情報や天候(台風・大雨)に関する緊急連絡配信で非常に助かっています。こうした緊急度の高い情報は、添付ファイルではなく本文にテキストで入力して配信します。

以前は、不審者の情報(「30代」「60代」などの年齢や容姿の特徴)を外国籍の方にも伝わるように分かりやすい日本語に直して作成する必要がありました。しかし、翻訳機能があることで、届いた情報をそのまま本文に入力してスピーディーに送れるようになり、作成の手間が楽になりました。

朝の欠席連絡のデジタル化がもたらす円滑なやり取り。
管理職が責任を持つ体制で、誤送信等のリスクを未然に防止

――欠席連絡のデジタル化による、朝の対応やご家庭とのコミュニケーションの変化はいかがですか?

朝の欠席電話対応が減ったことは、まさに「便利の極み」だと感じています。

私が以前いた1,000人規模の学校では、朝8時を回ると8時半まで電話が鳴りっぱなしの状態でした。電話を受けながら手書きでメモを取り、担任へ伝えに行こうとするとまた電話が鳴るため、伝達漏れが発生するリスクと常に隣り合わせでした。

導入後は、朝に電話が鳴ること自体が珍しくなり、手書きメモによる誤伝達のリスクも大幅に低減しました。また、朝の電話回線が塞がらなくなったことで、学校側から家庭へ急ぎの連絡がある際に、スムーズに電話をかけられる環境も整いました。

――個別連絡機能の活用や、配信時のリスク管理について教えてください。

本校では、通学班の班長への連絡など、特定グループへの個別連絡にも活用しています。また、以前は保護者からの連絡文に対して教員側が「お大事にしてください」等のメッセージを上書き追記していましたが、保護者が気づきにくいという課題がありました。個別連絡機能によって、ピンポイントでの確実なやり取りが可能になっています。

一方で、情報管理とリスク回避の観点から、個別連絡・一斉配信を問わず、送信権限は「校長と教頭」の2名のみに限定しています。担任が個別に送信したい場合も教頭に内容を伝え、教頭が確認した上で送信する運用を徹底しています。教員が誤った宛先や不適切な時間帯に送信してしまうトラブルを防ぎ、学校として出す文章の責任を管理職が100%把握して担保するための仕組みとして運用しています。

統合校としての工夫。生成AIを活用し、学校だより等の「たたき台作り」をスムーズに

――みつば小学校様では生成AIなども業務に取り入れられているそうですね。

本校は今年度、学校統合を経てスタートした新設校です。統合に際し、旧3校の異なるルールや規則を取りまとめて統一のルールを作る必要がありました。ゼロから文章を作成するのはエネルギーがいりますが、旧3校のルールをAIに読み込ませて全体のたたき台(0から1のベース)を作らせることで、作業をスムーズに進めることができました。

また、学校だよりの冒頭の挨拶文や、保護者向けに配信する各種案内の文章案作成にも生成AIを活用しています。AIが作ったベーステキストに対し、最終的に人間の手で実情に合わせた肉付けや修正を行うことで、丁寧な文書作成をスムーズに行っています。

【まとめ】導入による主な対応の変化

項目 従来の対応 導入後の変化
欠席・ラーケーション等の理由確認 忌引きの続柄未記入や、複数あるラーケーションの種別について、担任が電話等で個別に確認していた。 ラーケーション(通常/アジア大会用)の分岐や忌引きの続柄をあらかじめ項目化。保護者が迷わず選択でき、確認の手間が減少。
外国にルーツを持つ保護者への連絡 「やさしい日本語」を意識し文章を作成していたが、複雑な内容までは伝えきれずもどかしさがあった。 多言語翻訳機能により保護者が母国語で確認可能に。日本語指導担当へ翻訳を依頼する負担も軽減。
不審者等の緊急連絡 不審者の特徴や年齢を、分かりやすい日本語に直してから本文を作成していた。 公表されている不審者情報をそのまま本文に入力して配信可能に。多言語翻訳を活用しスピーディーに共有。
朝の欠席受付 朝の電話が鳴り続け、手書きメモによる誤伝達や伝達漏れのリスクがあった。 アプリによる受付で電話対応が激減。電話回線の混雑が解消され、学校から急ぎの連絡をする環境も向上。
個別連絡・運用管理 欠席連絡への追記返信では見落とされやすく、教員個別の送信による誤送信等のリスクもあった。 個別連絡機能を活用してピンポイントで伝達。
合校での文書作成 旧3校の統一ルール作成や保護者向け文書作成に、多大な作業エネルギーがかかっていた。 生成AIに旧ルールを読み込ませてたたき台(0→1)を作成。最終調整を人間が行うことで丁寧な文書作成を円滑化。

 

みつば小学校では、「子どもに通じても大人に通じない」を防ぐ多言語翻訳や、保護者が迷わず入力できる選択肢の設定を取り入れています。管理職による確認体制のもと、ご家庭へスムーズかつ確実に情報を届ける実践が続けられています。

関連記事

保護者への連絡ツールや集金業務でお悩みの方は
お気軽にご相談ください

お電話でのお問い合わせはこちら
【受付時間】
月〜金 9:00〜18:00
(祝日・年末年始を除く)
連絡・集金ツールに関する
資料請求・動画コンテンツはこちら
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください