導入事例

未納が大幅減少、消込作業ゼロへ
四万十市・NPO法人スマイルはたっこが実現した保護者に寄り添う学童ICT化

※こちらの内容は取材時2025年5月のものです。

四万十市・NPO法人スマイルはたっこ
ご担当者 様

四万十市・NPO法人スマイルはたっこでは、2025年4月からtetoruを導入し、学童と保護者間の連絡機能や集金を活用しています。本記事では、tetoru導入の背景や具体的な活用事例、そして実際に得られた効果について詳しく紹介します。

未納率30%から「1%未満」へ。保護者のために動いた現場の決断と変化

ーーtetoru導入のきっかけや決定までの経緯を教えてください。

もともと四万十市の小中学校ではtetoruが導入されており、保護者の方にも「情報が確実に届く」「欠席連絡がしやすい」といった声がありました。

■小中学校での利用事例はこちら:https://tetoru.jp/case/010_Shimanto_City

放課後児童クラブ・放課後子ども教室でも「小中学校と同じツールを使えば、保護者が迷わず使えて、欠席連絡もより確実になるのではないか」という想いがありました。保護者から直接「統一してほしい」という要望があったわけではありませんが、現場として保護者の利便性を第一に考え、導入を検討しました。

また、tetoruには集金機能も備わっていたことが決め手となりました。費用については、運営法人である「NPO法人スマイルはたっこ」が四万十市からの委託料の中で予算配分を見直して対応しました。新たな予算上乗せは必要ありませんでした。

 

ーーtetoru導入前の学童での集金や連絡の課題について教えてください。

tetoruを導入する前は、保護者の方には毎月10日までにNPO法人スマイルはたっこが指定する口座へ自動送金か都度振込で利用料を納めていただいていました。

ただ、未納が発生した場合は、担当の各学級主任に電話やLINE WORKSで連絡し、催促の文面も各教室で作成していました。

保護者の方に、振込名義は、児童名にしてほしい旨をお伝えしていましたが、保護者名で振り込まれることが多く、職員が児童者名簿と保護者名簿を突合しながらExcelや会計ソフトで消込作業を行う必要があり、業務負担はかなり大きかったです。

未納率は30~40%にのぼり、振込依頼のご連絡をしても保護者の方もなかなかお忙しいようで、月末時点でも約10%の方が未納という状態でした。

 

ーー導入時、保護者や現場からの反応や不安の声はありましたか?

連絡ツールの変更について、保護者から特に心配や不満の声はありませんでした。

集金機能については、保護者がweb上で引き落とし用口座の登録を行う際、暗証番号を求められる場合があるのですが、「暗証番号の入力が不安」といった問い合わせをいくつかもらいました。

ただ、金融機関によっては本人確認のために入力が必要な場合があることを説明すると、ほとんどの方はその場で理解してくださり、どうしても不安が残る保護者は、ご自身で金融機関に出向き、説明を受けて納得されていました。

そのような対応も一部ありましたが、保護者への説明のために別途資料を作成したりする必要もなく、tetoru側が用意した登録用紙や手引きで十分対応できました。

消込作業ゼロ、未納も1%未満に。ICT化で現場も保護者も安心できる学童へ

ーー導入後、どのような変化や効果がありましたか?

tetoru導入後は、tetoruデータ上も振替対象である315名中、振替できなかったのがわずか3名のみ(1%未満)で、未納が大幅に減少しました。

tetoruの管理画面を開けば未納者が一覧で見られるので、消込作業も不要となり、未収金の特定や集金業務にかかる時間は劇的に削減されています。

未納となった分は翌月に2ヶ月分まとめて引き落とす運用にしたのですが、そもそも未納が減ったことで未収金自体が少なくなり、安心してこの運用で回していけそうです。

現場からは「振替結果がもう少し早めに分かるとより安心」といった声があるくらいで、「集金システムとして必要な機能は十分」という評価です。

 

 ーー連絡機能の活用状況や、現場で感じている変化について教えてください。

tetoru導入後は、欠席連絡やお便り配信など、紙からデジタルへの切り替えが進みました。これまで電話やSMS、児童に持たせるメモなど限られた手段しかなかった連絡が、アプリを通じてスムーズに行えるようになり、連絡をくれる保護者も増加しています

tetoruでは配信先を選択する際に「学年」や「クラス」の指定が可能ですが、当法人では学童施設を複数運営しているため「学年」に「施設名」を入れて運用しており、もう少し配信先の指定を柔軟にできたら、という希望もありますが、全体としては「連絡が確実に届くようになった」という実感が強いです。

 

ーー最後に、tetoru導入を検討している他の自治体や学童施設へメッセージがあればお願いします。

tetoruの導入は、現場の職員や運営法人、そして何より保護者の利便性を第一に考えた結果でした。

今後も現場の声を大切にしながら、より良い学童運営と保護者支援のために取り組みを続けていきたいと思います。
ICTツールの活用が現場や保護者の負担を減らし、安心につながる一つの形として、今後も多くの現場の参考になれば幸いです。

 

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